自分史レポート|こちら制作室
ふと「自分史をつくろう」と思ったとき、最初に立ちはだかる壁は家族の反応です。
これまで文章を書いた経験がなく、読書もあまりしていない場合、急に「本を作りたい」と言えば、家族は首をかしげるでしょう。
「いったいどういうこと?」と突っ込まれるのは必至です。
その壁を乗り越えるには、まず自分の心の核心を言語化する必要があります。
「なんとなく作りたい」ではなく、「なぜ自分史を残すのか」を自分自身がはっきりと理解していれば、家族にも伝えやすくなります。

自分史を作る理由は人それぞれです。人生の節目に立った実感、過去の出来事を整理したい気持ち、後世に伝えたい思い。
いずれも曖昧なままでは、家族に説明する力にはなりません。
まずは自分に問いかけてみましょう。 「なぜ今、自分史を作りたいのか」 答えを言語化することで、家族に伝えるときに迷いがなくなります。
たとえば「子どもや孫に、私の生き方を知ってほしい」や「自分の経験を形として残したい」という思いを整理すること。
その思いを家族に伝えるとき、核心がはっきりしていれば説得力が増します。

家族は「ノートや日記ではだめなの?」と思うかもしれません。
ここで大切なのは「本として残す理由」を明確にすることです。
単なる紙の束ではなく、読む人に伝わる形で完成させる意味を伝えましょう。
具体的には、以下のような理由を伝えます。
「自分史は単なる日記ではない」という意識を示すことが、家族の納得を得る第一歩です。
完成度の高い作品に仕上げることで、価値が生まれることを強調しましょう。

自分史制作を終活の一環として説明すると、家族に理解されやすくなります。
人生を振り返り、整理し、記録に残すことは、物の整理と同じく「家族への準備」として納得されます。
「終活=片づけ」の文脈で自分史を語ることで、家族が抱く疑問や不安を和らげることができます。
このアプローチは、自己満足ではなく家族への思いやりとして受け取ってもらえるのです。

プロに依頼すると費用はかかります。
しかしお金をかける価値を家族に説明できれば、理解を得やすくなります。
以下のポイントを伝えましょう。
「費用は思い出への投資」として伝えると、家族も納得しやすくなります。
金額だけで反対されるのではなく、価値を強調することがポイントです。

ここまでの考えを踏まえ、具体的に家族にどう伝えるかを整理します。
説得のコツは、家族の不安を一つずつ取り除くことです。 強引に進めるよりも、対話を重ね「一緒に残す作品」として共有していく姿勢が、理解を得る近道になります。

最終的に大切なのは、あなた自身の思いと家族への配慮の両方です。
このバランスを意識することで、家族の理解と協力を得ながら、満足のいく自分史制作が実現できます。
少しずつ段階を踏み、対話を重ね、心の整理をしていく――そのプロセス自体が、家族との絆を深める経験にもなります。
自分史は単なる「本」ではなく、あなたの人生と家族の物語をつなぐ架け橋なのです。

「長編原稿プラス」は、代筆専門「さくら作文研究所」の運営する原稿作成代行サービスです。「本を出したい」「自分を表現したい」――その想いは万人の根底にあるもの。小説のゴーストライティングを専業としていた時代から培った『原稿力』を駆使し、原稿作成と自費出版のサポートで、みなさまの夢の実現に力を尽くします。

代筆家。 鹿児島出身。広告制作を経て文章クリエイティブに携わり、2010年に小説代筆専門「小説代理原稿連合会」を設立。2014年にフリーランスとなり、「さくら作文研究所」をはじめ数々の代筆ブランドを運営する。手紙・スピーチなど短文原稿の他、小説・自分史等の長編原稿を手掛け、400件以上の受注実績を持つ。著書に『読ませる個人史のつくりかた』『創作系ゴーストライターのつくりかた』『落語随想 八世可楽解釈』などがある。
ゴーストライティングのために書影をご紹介できないのが残念でなりません。
多くのお客様が個人出版(ハードカバー/ソフトカバー)されています。印刷までご依頼いただいたお客様には、もれなく電子書籍化もいたしております。10ページほどの配布用小冊子(販促小説)から、ハードカバー豪華装丁の社史作成まで様々です。お気軽にご相談ください。

母の自分史をつくる
自分史作成インタビュー②
創業記・会社史をつくりたい
自分史作成インタビュー③
※ グループサイト「さくら作文研究所」の作成動画です。

