自分史レポート|こちら制作室
小説の代筆相談で、ほぼ必ず出てくる質問があります。
「どこまで任せていいんでしょうか」
この問いは、正しい疑問です。
同時に、小説という表現を少しだけ誤解しているサインでもあります。
小説は、全部を自分で抱え込む必要もなければ、全部を丸投げできるものでもありません。
任せていい領域と、自分で押さえるべき領域があります。
それを整理せずに進めると、代筆はうまくいきません。

小説は、感情に近い表現です。
考え方、後悔、誇り、怒り。
人に見せる前提で整理されていないものが多く含まれます。
「勝手に変えられるのではないか」
「本当の気持ちからズレるのではないか」
という不安が生まれます。
この不安は、作品を大切にしている証拠です。
問題は、不安の正体を言語化しないまま進めてしまう点にあります。

小説制作は、よく家づくりに似ています。
施主が考えるのは、
「どんな暮らしをしたいか」
「何を大切にしたいか」
「ここだけは譲れない」
一方で、構造計算、動線設計、耐久性、素材選びは、専門家が担います。
小説も同じです。
感情の核やテーマは、依頼者様の領域。
それをどう組み立てるかは、プロの領域です。
この役割分担が崩れると、住みにくい家になります。

代筆を依頼する際、依頼者様が押さえておくべき点は、意外と多くありません。
ただし、曖昧にしてはいけない部分です。
たとえば、
「努力が報われなかった人生を書きたい」
「勝者の物語にはしたくない」
こうした方向性は、依頼者様しか決められません。
ここが定まっていれば、細部は変わっても、作品の芯はぶれません。

一方で、多くの方が無理に抱え込んでしまう部分があります。
たとえば、
「このエピソードは好きだが、物語上は削った方がいい」
「順番を入れ替えた方が伝わる」
こうした判断は、当事者ほど難しくなります。
感情が近すぎるためです。
ここを第三者であるプロが引き受けることで、作品は読み物になります。

長編原稿プラスのライターは、物語を「自分の作品」にしません。
依頼者様の言葉を聞き、
迷いを整理し、
時には矛盾を指摘します。
それは、作品を守るためです。
感情を勝手に美談にしない。
安易な成功譚にしない。
代筆ライターは、作者の代わりに書く人ではありません。
作者の立場を外から支える人です。
だからこそ、完成した小説は、
「確かに自分の話だ」
と感じられるものになります。

小説を他人に任せるには、覚悟が要ります。
ただし、その覚悟は「全部を決める」ことではありません。
守るべき芯を押さえる。
それ以外は、任せる。
この線引きができたとき、代筆は強い味方になります。
疑問があれば、制作前にすべてお聞かせください。
長編原稿プラスは、その整理からお手伝いします。

「長編原稿プラス」は、代筆専門「さくら作文研究所」の運営する原稿作成代行サービスです。「本を出したい」「自分を表現したい」――その想いは万人の根底にあるもの。小説のゴーストライティングを専業としていた時代から培った『原稿力』を駆使し、原稿作成と自費出版のサポートで、みなさまの夢の実現に力を尽くします。

代筆家。 鹿児島出身。広告制作を経て文章クリエイティブに携わり、2010年に小説代筆専門「小説代理原稿連合会」を設立。2014年にフリーランスとなり、「さくら作文研究所」をはじめ数々の代筆ブランドを運営する。手紙・スピーチなど短文原稿の他、小説・自分史等の長編原稿を手掛け、400件以上の受注実績を持つ。著書に『読ませる個人史のつくりかた』『創作系ゴーストライターのつくりかた』『落語随想 八世可楽解釈』などがある。
ゴーストライティングのために書影をご紹介できないのが残念でなりません。
多くのお客様が個人出版(ハードカバー/ソフトカバー)されています。印刷までご依頼いただいたお客様には、もれなく電子書籍化もいたしております。10ページほどの配布用小冊子(販促小説)から、ハードカバー豪華装丁の社史作成まで様々です。お気軽にご相談ください。

母の自分史をつくる
自分史作成インタビュー②
創業記・会社史をつくりたい
自分史作成インタビュー③
※ グループサイト「さくら作文研究所」の作成動画です。

