近年、自分史の人気が高まっています。生きた足跡をたどり「何をなし得たか」を回顧し書き残す――自分を自分自身で味わう手応えは、何物にも代えがたい感覚です。
会史・企業史においては、組織草創の系譜が時代に埋没しかける中、掘り起こしてアーカイブすることで、連帯を強化し絆を生み出す効果もあります。
自伝制作は、当事者が書く場合、主観的になりがちで正確な記述が難しいという課題があります。
作成代行を利用して、第三者視点で構成を構築することで、課題の克服が可能です。
人生を自分史に残すこと――自分の存在を世界に刻む唯一の方法です。自己表現の究極形であり、自己ブランディングにもつながります。
長編原稿プラスの自伝作成代行には、様々なご用命が寄せられます。
自伝代筆のご依頼はいつも執筆対象のご本人からとは限りません。
内容も「生まれてから現在まで」の時間に沿った編年体とは限らず、専門に特化したり、会社や家族を取り扱うタイプなど、様々です。
長編原稿プラスは、ご依頼者様を取材してご提案・企画・執筆を行います。
中には、ご依頼者様がすでに執筆を開始されているケースもあります。
しかし、以下のような理由で中断していることも……。
長編原稿プラスは、以下の三つを大切にして自伝作成を行います。
自伝の作成に決まったパターンはありません。ご依頼者様のご要望を伺い、最適な企画をご提案します。ご希望や疑問点を、メールフォームからご相談ください。
自分史代筆で努めて意識するのは“自伝出版後のご依頼者様”です。
自伝を完成させ、身内やお友達に配布、出版流通したご依頼者様は、その後、何らかの変化をきたされます。
たとえば……
冷え切っていた親族関係がよくなった。
絶縁していた旧友とつきあいが戻った。等々。
もっとワイドな展開になると……
地元メディアの取材を受けた。
専門分野でテレビに出演した。
企業イメージがアップし売却の助けとなった。等々。
ご依頼者様の素晴らしき転換点に立ち会う栄誉に、ライターの職業的冥利を感じずにはいられません。
中には最初から意識して自伝を作成するご依頼者様もおられます。目標を据えて行動することは、素晴らしいことです。
いずれにしましても、自分史効果は絶大かつ想定外にはたらくことがあります。自分史は一見過去を振り返るものですが、実は新たに切り拓くものなのです。
私どもはこのように思っています。
「自伝は、完成後を意識して作成するもの」
意識が違えば筆法が違ってきます。筆法が違えば言葉が変わり、言葉が変われば言霊が違ってきます。言霊の霊威をはたらかせるのはご依頼者様自身です。私どもは代筆ライターとして取材を通じてご依頼者様のお言葉を伺い、原稿作成代行で未来へのお取り成しをいたします。
自分史作成を思い立たれた方は、えてしていろんな悩みに巡り合います。
「何から手をつけていいのか」
「業者に頼んだからといって、良いものが出来上がるのかどうか」
長編原稿プラスとしては、実際の仕事ぶりからご信頼いただくのが最良なのですが、ここで文章にしてお悩みにおこえたします。
ゴーストライティングを旨としていますので、サイト上に実績の公開は控えています。
しかし、一部のお客様の計らいにより「営業の際にはお見せしても良い」と許可をいただいている作品がありますので、その中からご依頼者様のご希望に近いものをご紹介し、その作品がどういうプロセスを経て本となったかを具体的にご説明いたします。
自分史制作代行のプロセスにつきましては、当サイト【ご依頼の流れ】ページをご案内し、動画とテキストで解説をいたします。
リモート・直接など対面による打ち合わせの機会をいただきましたら、実際に使用したインタビューシートや情報のとりまとめノート、提案済企画書や、完成品(印刷製本)をご覧いただきます。
しばしば
「自分史作成のテンプレートはあるのか」
「インタビューのパターンはあるのか」
といったお尋ねがあります。
インタビューは、年齢や出身地など履歴書的なパターンがないわけではありませんが、構成全体のテンプレートというものは存在しません。
ご依頼者様を綿密に取材し、人生の模様を伺い、その上ではじめて構成企画に着手します。
洋服と同じです。自分史には、SサイズMサイズ 、夏服・冬服のような既製品はありません。
ご依頼者様を直に採寸してオリジナルを作る「オーダーメイド原稿」こそが求めるべきスタイルです。
自分事作成代行業者の中には、エンディングノート的なテンプレートを用意するところもあるそうです。これは遺言状の代わりのようなものであって、ご依頼者様の心を書き残す自分史とは別物でしょう。
自伝作成代行では、ご依頼者様への取材、インタビューが大切です。
取材が9割といって過言ではありません。
取材には時間が掛かります。ただ伺うだけではないからです。
まずはご依頼者様に過去を語っていただきます。ライターはそれに質問し、お答えを伺います。生じた疑問の解決や情報不足を補うために、改めてお尋ねし、答えていただきます。こうしたやりとりを繰り返すのが取材です。
もし「わずかな時間で聞き取り、筆力でまとめます」という自伝作成代行ライターがいたら、ご依頼者様の過去を軽んじているも同然です。
ちょっと面倒に感じられるかもしれません。
しかし、ご依頼者様はライターにすべてを任せ、問われるままにお答えいただければ結構です。
やりとりの過程で、忘れていたけど思い出したこと、未解決にしていたこと、あとあと「こういうことだったのか」と気付くことなど、ピンとくる瞬間に遭遇するでしょう。
ご依頼者様は取材に応じつつ、人生を反芻していただきます。こういったことも自伝作成の醍醐味です。
取材回数・時間はご依頼者様によって様々です。自伝の形態やボリュームによっても増減します。取材方法も、直接対面・リモート会議・お電話・メールなど、ご依頼者様のご都合に応じます。
直接対面取材の際は、代表ライターがICレコードを持参し、ご依頼者様との会話を録音させていただきます。
「とても静かなところでなければならないの?」
…と、取材場所の設定にお気を遣ってくださるご依頼者様がいらっしゃいますが、ご安心を。
最近のICレコーダーは驚くほど性能が良く、集音に優れています。カフェやファミレス、ホテルのロビーなどで収録をしたこともありますが、ノイズはほとんど気にならないほど。リラックスして取材にご対応ください。
社史や組織史の場合、ご本人以外の方々(顧客やOBなど関係者)への取材を行ったケースもあります。
自分史・小説・専門書など長編原稿を作成する際の取材のあり方について、グループサイト【さくら作文研究所】WEBサイトに大まかなパターンとポリシーをまとめています。
同サイト[取材とポリシー]をご覧ください。
自分史を夢見るご依頼者様のほとんどが、実際に制作される原稿の文章の雰囲気、いわゆる「文体」を気にされます。
有名作家の文体をはっきりと所望される方もいらっしゃれば、完全にお任せという方もいらっしゃいます。
後者の場合、「あまり流麗な文章にされると、私の実際の人間性と不釣り合いになるので、あまり上手に書かないでください」という方が多いようです。
文体について、私どもは作成代行の前に文章サンプルをお出ししてご確認をいただきますが、基本的に取材時のご依頼者様の話し方やポイントの置き所、興味関心ご人格を察知し、ふさわしいと思われる文体をご提案いたします。
もっとも、具体的な点はきっちりと決めなければなりません。
常体(「~である」「~だ」調)と敬体(「~です」「~ます」調)」、一人称と三人称などがあります。
一人称なら「ぼく・わたし・おれ」の使い分けも決定します。
社史や私小説スタイルの自分史で複数の主人公視点が必要な場合、三人称をご提案する場合もあります。
長編原稿プラスは、これまで多数の自分史・社史に着手、ご依頼者様の夢の実現に努めてまいりました。
創業時と比べると、自分史の需要は右肩上がりに増えています。
しかしながら、テキスト生成AIの登場などテクノロジーの進歩により、成果物の品質は不透明です。
そんな中、志の高いご依頼者様が、私どものプロとしての専門性にご信任をいただき、本当に素晴らしいメモリアルな自分史を作成されています。多くの方が印刷製本まで進まれています。
電子書籍や大手海外ネット通販の登場により、紙書籍や出版業界は斜陽の兆しが強まっていますが、やはり人は紙の本の持つ特別性・宝物性に憧れを持ち続けています。人生を書籍にすることは、人生を愛し、歴史を尊ぶ気持ちの表れです。
長編原稿プラスは、そんなご依頼者様の思いを伺い、愛と尊崇の気持ちで世界で唯一の本づくりに努めます。
★ご依頼者様に自分史作成代行の感想を伺った記事を用意しました。ご覧ください。
【導入事例】※ご依頼者様インタビュー
プロライターを起用すれば文章は平均以上で、制作進行も効率的です。客観性を得られることも想像に易いでしょう。以下、客観性について自著の一節を引用します。
個人史制作は当人謹製であれ第三者の手によるものであれ、史実の解釈に筆者の感覚が混入せずにはいられない。しかし私は、それは別段悪いことではないと思っている。なぜなら史実とは、確かに過去の一時期に起きたことだけれど、その解釈は必ずしもその時ではなく、多くの歴史上の出来事が後世に評価を決定づけられるように、個人史を制作しようとするまさにその瞬間決定されて構わないからだ。つまり、時空を超えてその史実に触れ、なにがしかの思いを抱いた全ての人に、解釈を持つ資格があるのである。
もっとも、個人史に書かれる当人に解釈の全権を任せるのは危険である。史実にあまりに近すぎるからだ。客観性を欠くだけならまだしも、無意識のうちに事実を歪めたり、全体の整合性を破壊したりする恐れがある。
こういった弊害を免れるために、個人史制作に第三者の介入を、つまりゴーストライターの起用を図るのは有効である。
(中略)
個人史は共著だ。どんな人物がゴーストに選ばれるかで、作品の出来が違ってくる。当人とゴーストの世代が違っていたりすると幅や豊かさは大きくなる。ベテラン芸能人のライターに若い人物が起用されるのは、そういう仕上がりを意図しているのかもしれない。
残念ながら、こういった恩恵は、自分自身で筆を執る個人史執筆にはあらわれない。史実に対し幅も厚みもなく、単なる「出来事」と「A」でしかない。そこに一滴の客観性もささやかな議論もないため、思うように読者の理解を得られない危険が想定される。
客観性のフィルタとして、自分の過去についての自分以外の解釈者として、作品づくりに長じているゴーストライターを登用するのは、賢明な判断であると思う――。
(『本気で自伝・自叙伝・自分史を考える人のための 読ませる個人史のつくりかた』より「ゴーストライターを起用するメリット」について)
完成した作品を、製本して流通させる……まさに表現者の夢です。
長編原稿プラスは自費出版のご相談にも応じています。詳しくはお問い合わせください。
※ 印刷製本・出版流通のみのお問い合わせはご遠慮ください。
「長編原稿プラス」は、代筆専門「さくら作文研究所」の運営する原稿作成代行サービスです。「本を出したい」「自分を表現したい」――その想いは万人の根底にあるもの。小説のゴーストライティングを専業としていた時代から培った『原稿力』を駆使し、原稿作成と自費出版のサポートで、みなさまの夢の実現に力を尽くします。
代筆家。 鹿児島出身。広告制作を経て文章クリエイティブに携わり、2010年に小説代筆専門「小説代理原稿連合会」を設立。2014年にフリーランスとなり、「さくら作文研究所」をはじめ数々の代筆ブランドを運営する。手紙・スピーチなど短文原稿の他、小説・自分史等の長編原稿を手掛け、400件以上の受注実績を持つ。著書に『読ませる個人史のつくりかた』『創作系ゴーストライターのつくりかた』『落語随想 八世可楽解釈』などがある。
ゴーストライティングのために書影をご紹介できないのが残念でなりません。
多くのご依頼者様が個人出版(ハードカバー/ソフトカバー)されています。印刷までご依頼いただいたご依頼者様には、もれなく電子書籍化もいたしております。10ページほどの配布用小冊子(販促小説)から、ハードカバー豪華装丁の社史作成まで様々です。お気軽にご相談ください。